スプリンタートレノ（AE86)とは
メニュー |
| TOP |
| 歴史 |
| スプリンタートレノとは |
| 総合評価 |
特集 |
| 中古車情報 |
| アーシング |
| ドライバー（工具） |
| お問い合わせ |
スプリンタートレノの外観は、フロントにリトラクタブルライトというライトを採用している。
リトラクタブルライトとは、ライトを消した状態では格納されており、ライトを点灯させるとライトがせり上がってくる。ロボットのようなライトである。
リアはクーペ（トランク有り）とハッチバック（トランク無し）を採用している。
クーペの方はボディ硬性が高く、車体自体がねじれにくい。
ハッチバックは、クーぺに比べボディ硬性が低いかわりに荷物をのせやすい、また、ロールバー（ボディ硬性を高めるための部品）を装備することによって、ある程度、硬性をあげることができる。
下の３枚の写真は、
左の写真は「クーペ」、
中央の写真は「ハッチバック」、
右の写真は、青い棒状のものが「ロールバー」である。
スプリンタートレノの内装は、20年以上前の車ということもあり古臭さはあるが、現代でも充分通用する部分がある。
ライトのオン・オフ部分がツマミになっているということである。
ツマミを時計回りに回すと、スモール、ライト、の順番で点灯する。スプリンタートレノは、先ほど説明したが、リトラクタブルライトを採用している。このため、通常はライトを消した状態では格納されており、ツマミを時計回りに回し、スモールが点灯し、ライトが点灯したときライトがせり上がる。ちなみにスプリンタートレノにはもう一段階あり、ライトが点灯した所でツマミを押して、時計回りにさらに回すと、スモールとライトが消灯したままリトラクタブルライトがせりあがった状態で固定される。
これは、パッシング（ライトを一瞬上向きにすること）を多用する“人に道をよく譲る方”に便利である。
また、グレードがアペックスの場合、デジタルパネルを採用している。
実際、筆者はデジタルパネルのスプリンタートレノを購入していた。未来的なメーターで、なおかつ精度の高さに驚いた。
余談ではあるが、内装の構造が単純なのでシートを取り付け取り外することができる。
この車を使用し、自動車工学の教科書を片手に内装構造の勉強ということもできる。
ただ、安全面でこの方法はおすすめできない。
スプリンタートレノのエンジンは、エンジン型式4A-GE型1600cc直列4気筒DOHCエンジンが搭載され、130馬力を発生させる。
馬力自体は、１３０馬力とそれほど高く無いが、この後説明する車重との相乗効果で名車スプリンタートレノの真価を発揮する。
ヤマハ製エンジンでレスポンスは非常に良い。反面、トルクが無いので登り坂には弱いが平地、下り坂では、驚くような加速を見せる。ターボのような“ドン！”というような加速ではなく、アクセルを踏むと滑らかに加速する。まさに、“風のように加速する”と言う表現がぴったりであった。
余談ではあるが、スプリンタートレノを通称”86”または”AE86”と呼んでいる。これは、エンジン型式が”４AG”なのに対して、ボディ型式が”AE86”なのでそう呼ばれている。
あくまで、ボディ型式が”AE86”なのである。
スプリンタートレノの構造部分では、車重が軽いことと、構造が単純であるということがいえる。
スプリンタートレノの車重は９６０ｋｇと軽い。
これは、現行のトヨタプリウスが車重１２８０ｋｇ、ホンダフィットが1030ｋｇであることと比較しても、明らかにスプリンタートレノのほうが軽いのである。
この車重の軽さと馬力が相乗効果を発揮し平地では、加速を実現した。スプリンタートレノの武器の一つである。
スプリンタートレノは、車全体の構造が単純である。エンジンルームは、手が入るスペースが所々みられ、オイル漏れ、ベルトの磨耗などのエンジンの様子が見やすいため、整備がしやすい。
また、足回り（フロントストラット・リヤストラット）の交換も容易で、リヤのディファレンシャルギヤ（リヤデフ）も交換が容易である。
この、構造が単純ということは、故障箇所を早期発見できるという利点を持っている。
ちなみに車重が軽いため、ジャッキアップも楽々行えタイヤ交換も簡単にできる。冬場の寒い時期のタイヤ交換には、特にうれしい利点である。
最後に、スプリンタートレノのエンジンの載せ換え例として、20バルブエンジン搭載車を紹介する。
20バルブエンジンとは、1997年にトヨタから発売されたスプリンタートレノの
エンジンである。
詳細は割愛させていただくが、
エンジン型式4A-GE型1600cc直列4気筒DOHC最高出力は165ps/7800rpm。
このエンジンがスプリンタートレノ（AE86)に搭載できる。
下の写真は20バルブエンジンを搭載したスプリンタートレノ（AE86)である。
